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Title:【九州・山口の酒】福岡県三井郡大刀洗町 井上合名会社“三井の寿”~化学とセンスと情熱で造る酒

サブ1

 

今から約25年前、北海道のある地酒屋が面白い試飲会を開催した。

その頃は地酒と言えば東北・北陸のいわゆる米どころの酒が中心。しかし、九州にも旨い地酒があることに目を付けたその地酒屋が行ったのが、新潟の「八海山」や「〆張鶴」などのその時代でも既にビックネームになっていた北国の地酒と、九州・福岡の当時無名であった地酒をブラインドで(銘柄が分からない状態で)飲み比べて、一番美味しいと思った酒に投票してもらうブラインド試飲会を開催したのだ。

その結果、上位に選ばれたのは全て九州の地酒。
さらにその時でも1位になったのが井上合名会社の造る「三井の寿」であった。

「だからでしょうね。今でもうちの蔵は北海道の取り扱いが多いんですよ」
と笑うのは井上合名会社の専務であり同社の蔵元杜氏を務める井上宰継氏。

このエピソード自体は井上氏が蔵で働くようになる前のものだが「三井の寿」の実力を知るには十分な話であろう。

井上氏は1970年生まれの44歳。
前職は「ハーゲンダッツジャパン」。
「ハーゲンダッツでは品質管理の大事さを学びました」という井上氏が4代目として実家の蔵に帰り日本酒造りの道に入ったのは今から17年前のこと。
さらに蔵元杜氏としての経験を積み始めて13年。
その13年間で全国新酒鑑評会において9度の金賞と3度の入賞を果たした、福岡を代表する蔵元杜氏の1人と言って良いのが井上氏である。

その井上氏のことを業界内では「酵母の魔術師」と呼ぶことがある。
元々はあるメディアの取材を受けた際に付けられた呼び名であったが、井上氏の多彩な酒造りを知る人であれば「そうそう!」と頷きたくなる通り名であろう。

井上氏がこれまで手掛けた酒の品目数は100品以上。
現在も「かなり絞りました」と謙遜されながら、それでも年間約30品の酒を醸す。

使う酒米の品種だけでも10種。
その10種の酒米の特徴と精米度合いと酵母の種類を使い分けながら、その全てに質の高さを感じさせる多様な酒造りを実現しているのだ。

しかし、井上氏自身は今の自身の酒造りを「まだ過程です」と断言する。
「今はまだ昔から造ってきた本来の三井の寿の味と、私が造る酒の味をすり合わせている段階です。そのすり合わせが進めばもっと品数は絞りますよ」
と語る井上氏の言葉の背景には、13年で9度の金賞に輝きながらも自身の進む道の先を見据える謙虚さがある。

「酵母の魔術師」井上氏の酒造りを象徴するのが「イタリアンラベル」と名付けられた一連の季節限定の純米吟醸のシリーズだろう。

四葉のクローバー、てんとう虫、セミ、きのこ等の可愛いイラストとイタリア語の商品名を重ねた「イタリアンラベル」は、先ずは見た目の可愛さでお客様の興味を引き付け、その上で季節ごとに変わる味わいで日本酒の奥深さを感じて頂く狙いがある。
特に春限定の「QuadoliFogilio(クアドリフォリオ)」は「吟のさと」という酒米を60%に精米し造られた生の純米吟醸なのだが、同じ「吟のさと」60%だが今度はひやおろしの「Poltini(ポルチーニ)」を秋限定で出すことで、同じ酒米の酒が造りを変え季節を経ることで味わいが変わることを感じてもらい、日本酒の面白さを理解して頂けるように考えられている。

「イタリアンラベル」シリーズ以外においても酒米の違いや酵母の違いで、華やかでモダンな味わいの酒からどっしりとして日本酒好きが好む深い味わいの酒まで多種多様な酒を醸し、「三井の寿」を飲み比べることで日本酒の面白さを知ることが出来るようになっているのだ。

「酵母の魔術師」井上合名会社・井上宰継氏

「酵母の魔術師」井上合名会社・井上宰継氏



 

サブ2

 

その井上氏は自身の酒造りのこだわりを「酒造りは化学とセンスと情熱」と表現している。

先ず第1は化学。
「酒造りは江戸時代から変わっていないのです」と言う井上氏だが、それでも時代が変わることで化学が発達し、今は江戸時代から続く酒造りの「なぜその味になるのか?」という“原理”が分かるようになってきた。

例えば使う米の質や酵母の違い、さらに温度と時間の関係から味がどう変わるのかが化学的に分かるようになってきたのが現代の酒造りなのだ。

その辺りを料理に例えるならば、同じレシピのカレーを作ろうとしても常に同じ味にするのは難しい。なぜならば使う材料のジャガイモや人参であれば収穫からの経過で水分量が変わり、1つ1つの大きさも違う。それらが違うことで味は“化学的に”違う物になる。
さらに調味料を入れるにしても、順番が変われば鍋の中で起こる化学変化が違ってくる。

同じことが酒造りに言えるが、逆にそこをコントロールすることで狙った味が造れる。
それが井上氏の言う“化学”という要素である。

ただし、それだけではまだ足らない。
化学的な理論や原理が分かったとしても酒造りの現場は年ごとに変化する。
その年の酒米の水分量であったり、その年の気温の変化や湿度の変化、その変化の中で何をどのタイミングで、どの順番で行うことが最適の状態に導くかを判断できること。
それが“センス”である。

もちろん、そこまで化学的な原理を追求し、その上で狙う味を作るために状況に応じた細やかな判断を行なおうとするならば、その姿勢の根源には“情熱”が必要になってくるのは当然だろう。

そして、井上氏の情熱の源泉は蔵元杜氏であることに集約される。

井上氏の「化学とセンスと情熱」が注がれ醸される酒

井上氏の「化学とセンスと情熱」が注がれ醸される酒



 

サブ3

 

井上氏自身もちろん最初から蔵元杜氏ではなかった。

元々は「三井の寿」と長い付き合いがあり東京でも有数の地酒専門の酒販店である「はせがわ酒店」とのコネクションから全国の意識の高い蔵元と付き合うようになったのがきっかけである。そして、その多くが蔵元杜氏であることで酒造りについての教えを受け、そこで自社の酒造りを自分でやってみたところからが井上氏の杜氏としてのキャリアのスタートであった。

今でも井上氏は全国の蔵元とのネットワークを大事にし「自分の経験が足らない部分は人から教えを受けることで補っています」と言う。

さらに通常の杜氏と蔵元杜氏の違いを井上氏はチャレンジ精神の違いと考えている。
通常の杜氏は雇われて仕事をしているので、どうしても造りが保守的になりやすい。保守的になるが故に「その地方の昔ながらの味」のみを考え、酒を無難に作ろうとしてしまうのだ。
しかし、日本酒の流通も全国的になり、地方のみではなく全国のお客様を視野に入れた酒造りが求められる今の時代においては、そのような地方性だけを考えた酒造りでは将来性が生まれない。
地方性を乗り越えるチャレンジ精神が必要になってくるのだが、それはリスクを背負える蔵元杜氏だからこそ出来ることでもある。

さらにリスクを背負うからこそより真剣に酒造りに取り組まざるを得ない。
そこに井上氏の言う“情熱”が生まれるのだ。

井上氏の「酵母の魔術師」という通り名も、100品以上を生み出した多産性も、「イタリアンラベル」のような細やかな仕掛けも、全ては蔵元杜氏としての情熱が生み出した産物と言えるかもしれない。

「三井の寿 純米吟醸 酒未来」 あの「十四代」蔵元の高木氏から薦められた「酒未来」という酒米を使って造られた、井上氏の全国に広がるネットワークを象徴する純米吟醸。

「三井の寿 純米吟醸 酒未来」
あの「十四代」蔵元の高木氏から薦められた「酒未来」という酒米を使って造られた、井上氏の全国に広がるネットワークを象徴する純米吟醸。



 

サブ4

 

その井上氏は日本酒の未来を極めて楽観的に捉えている。

「日本全国には1500の蔵があると言われています。さらに福岡だけでも70もの蔵があると言われていますが、自分でもその全部は知りません。まだまだ自分の知らない余地は沢山ありますし、だったら売り先はまだまだある。日本酒はまだまだ売れると思っています」

実際、井上合名会社が造る日本酒の殆どは純米酒だが、全国の日本酒のシェアのうち純米酒が占める割合はまだ1割程度にすぎない。
つまり純米酒の延びる要素はまだまだあると考えられるのだ。

さらに今から井上氏が目指しているのは海外から日本への“日本酒の逆輸入”である。

現在も既にアメリカ、イギリス、中国、シンガポールといった海外との取引が始まっているが、今後はそれをさらに拡大させながら世界中で普通に日本酒が飲まれる状況を生み出し、海外の評価を逆に日本に持って来ることで日本酒の評価を高めたいと考えている。

「世界中が飲めば日本酒はいくらでも売れますよ。日本酒の未来は明るいですね」
そう笑う井上氏の明るい表情を見ていると、その言葉はそのまま実現する可能性が高いと感じさせる。

世界的な日本食ブームを追い風に、海外でも日本酒の評価が高まりつつある現在、2011年には佐賀の「鍋島」、2013年には福岡の「喜多屋」とIWC(インターナショナルワインチャレンジ)のサケ部門グランプリを生み出し注目される九州北部の日本酒。
その中にあって既に福岡のみならず日本と言う地域性すら飛び越えた視野で将来を考えている酒蔵が井上合名会社である。

「三井の寿」が世界に羽ばたき「三井の寿が福岡にはあるんだ」と地元福岡が自慢できる。
そんな日が来ることは、そんなに遠くない将来かもしれない。

 

大正11年創業だが日本で一番若い酒蔵と言われる井上合名会社の瀟洒な雰囲気を持った蔵。ここから世界へ新しい日本酒が飛び立とうとしている。

大正11年創業だが日本で一番若い酒蔵と言われる井上合名会社の瀟洒な雰囲気を持った蔵。ここから世界へ新しい日本酒が飛び立とうとしている。



 

 

店舗データ

店名 井上合名会社 代表者 井上茂康
住所 福岡県三井郡大刀洗町栄田1067-2
アクセス 西鉄甘木線、大堰駅より徒歩10分
電話 0942-77-0019

Title:【COLUMN Vo.11】食でもう一泊してもらうために

先日【COLUMN Vo.9】にて海外からのお客様を含めた観光客を取り込む必要性を書きました。
それは、間違いなくこれからの福岡の飲食店に必要になってくる要素です。

しかし、現状はどうか?

それに対しちょっと古いですが(2014年5月)興味深い記事を見つけたので、ここでご紹介しておきます。

http://www.data-max.co.jp/2014/05/20/post_16457_sn1.html
NET IB NEWS~福岡は「空港」だけで十分なのか!?

内容をかいつまんで紹介すると中華航空の増便などで台湾からの観光客が九州でも増えてきている中で、これまで最終日は福岡市に滞在した後に福岡空港で出国というプランを旅行代理店は定番として組んでいたが、「福岡市に寄っても何もない」という観光客側のクレームから福岡市を素通りして福岡空港で出国というパターンが増えてきたという話です。

記事の中にも触れていますが、福岡市は「市内に観光地はない」という認識が市民も含めて一般的だろうと思います。
その中で無理やり福岡市に滞在しても観光客にとってのメリットはない。

何よりもインターネットで事前に情報を集めた結果、福岡市に見るべきものはないという判断をしていることに情報化社会の中での誤魔化しの効かなさが表れています。

要は海外の人の眼から見て福岡市は観光に適さないとバレてしまっているということです。

寂しい話ですが、これもまた今の福岡市の現状でしょう。

では観光地を作ればいいのかというと、そうでもない。

そこでやはりキーワードになるのは“食”。

もう1つ記事を紹介します。

http://www.travelvoice.jp/20141218-33619
Travel Voice~グーグル検索ランキング2014発表、外国人が知りたかった日本の「観光地」や「日本食」は?

ここで示されているのは2014年のグーグルの検索キーワードの中から観光関連の動向を分析しています。

その記事の中で注目は「衣」・「食」・「住」・「コンテンツ(マンガなど)」・「観光(観光施設など)」の5つのキーワードで分類した時にトップに来るカテゴリーは「食」だということです。
中には「edamame」(枝豆)という意外なキーワードが上位に来たりもしており、ここにも「日本人の眼から見た日本の食」と「外国人の眼から見た日本の食」のギャップが表れています。

いずれにせよ、このキーワード分析の中の都市別ランキングに「Fukuoka」も「Kyushu」もなく、福岡が自慢する「Motunabe」「Mizutaki」「TonkotuRamen」「Mentaiko」も上位には来ていない。

もつ鍋も水炊きも豚骨ラーメンも国内の観光客には通用しています。
「福岡は美味しいものがある街」という認識は国内の人達の中にはあると言って良い。

しかし、その認識はサラリーマンが出張のついでに楽しむレベルの認識であり、北海道のように「食を楽しみにわざわざ足を運ぶか?」と問われるとまだそのレベルには至っていないでしょうし、ましてや海外のお客様には全く通じていない。

これが今の福岡の観光の現状です。

しかし、逆を言えばだからこそ伸び代があると言えます。

昨年、ある行政関係者の方とお話をしていてこんなことをおっしゃっていました

「福岡市は観光客にとって空港を使うための通過点であって良いんです。ただしその通過点上で一泊して食を楽しんでもらう環境が出来れば、今と違う状況が生まれるはずです」

その認識は正しいと思います。

海外からのお客様にわざわざ一泊余分に滞在してもらい、そこで食を通して福岡市と九州の魅力を楽しんでもらえるか?

それがこれから福岡市の飲食店がチャレンジすべきことの1つなのです。

 

 




島瀬武彦島瀬モノクロ横

1971年7月20日生まれ。山口県山口市出身。学習院大学フランス文学科中退後、家業の喫茶店の2代目として飲食店経営に関わる。山口県山口市徳地という山の中の田舎の立地に苦戦する中で、神田昌典氏が主宰する「顧客獲得実践会」に参加。通販業界が使うダイレクトレスポンスマーケティングの手法を飲食店の集客に応用することで売上を劇的に改善。2004年よりマーケティング・戦略コンサルタントとして活動。2014年よりフードスタジアム九州編集長を務める。

Title:【WINE NEWS】地ブドウにこだわり200年。世界的な名声をもつイタリア屈指の名門ワイナリー・マストロベラルディーノ氏が2月24日に来福!!

マストロベラルディーノ10代目オーナー、ピエロ・マストロベラルディーノ氏

マストロベラルディーノ10代目オーナー、ピエロ・マストロベラルディーノ氏



イタリアの南部に位置するカンパーニア州。イタリア第3の都市であるナポリを州都とし、リゾート地で有名なアマルフィ海岸に代表される地中海性の温暖な気候をもつ地域である。

そのカンパーニア州でおよそ200年前からブドウを生産し伝統的なワインを醸造し続ける名門ワイナリーがある。
その名はマストロベラルディーノ。

そのマストロベラルディーノの10代目のオーナーであるピエロ・マストロベラルディーノ氏が2月24日に(株)モトックスが主催する福岡試飲会に合わせて来日。
福岡の飲食店の関係者へ直接、オーナー自らが自社のワインについて語りながら試飲できる場が設けられる。

マストロベラルディーノと言えば近年は世界的な評価も高い。

ワインエンスージアスト誌 2010年4月号表紙

ワインエンスージアスト誌 2010年4月号表紙



2010年4月にはアメリカのワイン専門雑誌であるワインエンスージアスト誌により、マストロベラルディーノの代表作である「タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 1999年」が「イタリアを代表する10本のワイン」の一つとして選出され、その世界的な知名度をさらに飛躍させている。

マストロベラルディーノのワインのこだわりは、先ずはカンパーニア産の地ブドウ。
第2次世界大戦後から近年にかけてカンパーニア州の多くのワイナリーが国際品種に切り替えていく中で、頑なにカンパーニアの地元品種のブドウに拘り、さらにカンパーニアの伝統的なワイン造りの歴史と、そこから生み出される素晴らしいワインの味を守り続けている。
さらに伝統を守りながらも技術的な革新の波をしっかり見据え、最先端の設備を整えることで、世界的にもトップクラスの高い評価を得るワインを生産し続けているのだ。

その地ブドウに拘りながらも世界水準のワインを造り続ける姿勢は、地元カンパーニア地方のみならずイタリア全土からも『イタリアワイン界の誇り』と讃えられている、正にイタリア屈指の名門ワイナリーと言える。

この度の試飲会においてはそのマストロベラルディーノの全ラインナップが試飲可能。

カンパーニアが誇る地ブドウ品種「アリアニコ」

カンパーニアが誇る地ブドウ品種「アリアニコ」



注目の銘柄は、やはりワインエンスージアスト誌により「イタリアを代表する10本のワイン」に選ばれた「タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 1999年」(小売り希望価格5200円)。
カンパーニアの地ブドウ品種である“アリアニコ”を100%使って作られたフルボディの赤。深みのあるガーネット色の色合いに、そこからイメージされる通りの熟成の進んだまとまりのある味わいと豊かな旨みが特徴の特別なワイン。その味には「イタリアを代表する」と冠された理由が納得できるはずだ。

もちろん「タウラージ」以外のワインも決して引けを取らない。
マストロベラルディーノのワインはマストロベラルディーノのワインは、バランスのとれたエレガントなスタイルを持ち、料理の旨みを引き立てるミネラルと洗練された酸味が備った“料理を引き立てる”ワインでもある。

さらに、マストロベラルディーノの地元であるカンパーニア地方は温暖な気候で育まれる野菜
とハーブ、さらに新鮮な魚介類を使った料理が特徴。アクアパッツアやカプレーゼなど日本に
も馴染み深い料理が有名で、山と海の幸をふんだんに使うスタイルは日本の食文化との融合性
が高い。

数々の国際的評価を打ちたてた「タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 1999年」(小売り希望価格5200円)

数々の国際的評価を打ちたてた「タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 1999年」(小売り希望価格5200円)



そのカンパーニア地方の料理の特徴を前提として作られたマストロベラルディーノのワインもまた、日本の飲食店にとっては扱いやすいワインの1つと言えるだろう。

この度の試飲会は、海外のワイン生産者との接点を持ちにくい福岡の飲食店の方々にとって、生産者に直接触れながら「どんな人物がどんなワインを作っているのか?」を感じることが出来る絶好の機会でもある。

近年、飲食店には生産者と消費者を適切につなぐ“橋渡し”の機能が求められている。
それは肉や野菜などの料理の素材だけではなく、酒やドリンク類にも同じことが求められ始めている。

生産者の心を感じ、確かな食材をお客様にお届けするために、この機会にピエロ・マストロベラルディーノ氏に会い、そのワインを試してみては如何だろうか?

 




 

2015年春 モトックス 福岡試飲会

食とワインへの関心が高まっている近年では、ますます多種多様な提案が必要になってきております。今回も新アイテムを含む約190アイテムをご用意しており、ワインを始め、お役にたてるアイテムを多数ご提案させていただきます!

開催日  2月24日(火)
開催時間 第1部 小売店・飲食店向け試飲会 12:00 ~ 17:00 (受付終了16:30)
第2部 一般消費者向け試飲会 19:00~21:00(受付は18:30~20:30)
参加費 第1部 無料
第2部 お1人様2000円
会場 ホテルニューオータニ博多3F「芙蓉の間・華」
住所 福岡市中央区渡辺通 1-1-2
お問合わせ 06-6723-3135 (株)モトックス 西日本チーム

 




 

チラシ

 

Title:【COLUMN Vo.10】2015年はこれまでやってきたことを確定させる年

明けまして、おめでとうございます。

新年と共に急激な冷え込みが訪れておりますが、皆様はお正月を如何お過ごしでしょうか?
おそらく「飲食店に正月はないよ」という方も多いと思います。

人が休んでいる時ほど忙しいのが飲食店ですね。
飲食店は大変です。
でも、飲食店は楽しい。

フードスタジアム九州は昨年9月にオープンした、まだまだよちよち歩きの新しいメディアではありますが、そんな”楽しく”あろうとする飲食店の皆さまを応援いたします。

本年も、よろしくお願い申し上げます。

 

さて、やはり年頭において気になるのは2015年という年がどんな年になるのか?ということでしょう。

それについて少しだけ書いておきます。

神田昌典というマーケティングの分野で日本を代表するコンサルタントがいらっしゃいます。90年代まで大企業以外では使われることのなかったマーケティングという考え方と手法を、00年代初頭に中小企業に導入した立役者として名前を聞いたことのある人も多いと思います。

その神田昌典氏が2011年の東北大震災を受けて2012年に発表した「2022――これから10年、活躍できる人の条件」という本があります。
その本の中で神田氏は「歴史は70年サイクルで回っている」という1つの仮説を紹介しています。

その説によると、2011年の東北震災は70年前の1941年の太平洋戦争開戦に並ぶ、それまでの時代が終わりへと向かう象徴的な事件であり、1945年の太平洋戦争終戦がその時点での日本の社会のあり様を180度転換させたように、2015年にそれに匹敵する象徴的な事件が起きるだろうと予想されています。

この歴史サイクル説は昔からある思考ゲームの1つとして、それ自体は珍しいものではありません。(60年周期、40年周期、色々あるので興味のある方は調べてみて下さい)

神田氏もこの歴史サイクル説を読み物としての面白さの1つとして提示していると思いますが、それでもこれから2012年から2022年の間で起きる社会的な変革を予測した上で、2015年に社会が転換する何がしかの事件が起きると言う神田氏の予想は、政治的・社会的に逼塞した今の状況を考えるとあながち間違ってはいないと感じられます。

あるいは事件と言うセンセーショナルなものになるかどうかは別にして、2015年と言うのが社会的な転換期になることは充分に予想できます。
2015年という年は、そういう年になる可能性が高いのです。

その上で、私達が2015年に何をすべきか?
それは、今自分達がやっていることを確定させるという作業です。

飲食店は料理とサービスを通じてお客様を笑顔にする仕事です。
その笑顔にするための技術を、「見える化」する。
レシピにする、マニュアルに落とし込む、ビデオに撮る、チャート化する、方法は色々あります。

しかし、先ずは自分達のやっていることを「見える化」して確定させることで、社会的な大きな変化が起きたとしても、その技術が次に応用できるものに変わります。

逆に「見える化」されずに確定されなかった技術は、変動の波の中で応用もままならずに流されてしまう。

応用するために、確定させる。

それが2015年にすべき仕事になるだろうと私自身は予想しています。

この予想はあくまでも私の予想です。
神田氏のいうように2015年に何かが起こるとも言い切れません。

しかし、上に書いたことはそれを度外視しても企業としてやっておいて損はない作業です。

これまでやってきたことを「見える化」する作業。

 
これまでまだ取り組まれていなかった方は、今年それに取りかかることを強く進言いたします。

 





島瀬武彦島瀬モノクロ横

1971年7月20日生まれ。山口県山口市出身。学習院大学フランス文学科中退後、家業の喫茶店の2代目として飲食店経営に関わる。山口県山口市徳地という山の中の田舎の立地に苦戦する中で、神田昌典氏が主宰する「顧客獲得実践会」に参加。通販業界が使うダイレクトレスポンスマーケティングの手法を飲食店の集客に応用することで売上を劇的に改善。2004年よりマーケティング・戦略コンサルタントとして活動。2014年よりフードスタジアム九州編集長を務める。

Title:「東京チカラめし」を買収した(株)ユウシン國松晃氏のセミナーが1月27日に福岡市天神で開催!

福岡市中央区天神でサービス業・飲食業に特化した人材教育を行うグローイングアカデミー福岡校は、1月27日に「東京チカラめし」を買収することで一躍飲食業界の風雲児として話題を呼んだ(株)ユウシン代表取締役・國松晃氏を招いた特別セミナーを開催する。

國松氏は2011年5月に(株)ユウシン代表取締役に就任後、2012年には16店舗であった同社を、わずか3年で2つのM&Aを実行した上で100店舗を超すビックチェーンに成長させることに成功。その成長戦略を「業態・選定の仕方」「人材育成について」「社員・お客様への想い」というポイントからセミナーにて明らかにする予定である。

グローイングアカデミー福岡校は今回のセミナー開催の背景を「実は(株)ユウシン様は私共のグローイングアカデミー新宿校の第1号入会企業様でもあり、その成長の過程をつぶさに拝見させて頂きました。企業の成長に人材育成がいかに有効に機能するかを國松氏のお話から福岡の皆様にもお伝えしたいと考えておりますので、ぜひセミナーへのお申し込みをお願いします」と語っている。

当日は第1部で国松氏のセミナーを行い、第2部ではグローイングアカデミー福岡校の会員企業2社とのパネルディスカッションも予定されている。




わずか3年で一気に80店舗以上を出店!!
「東京チカラめし」を買収した会社の意外な出店戦略&成長戦略とは?

◆開催日
2015年 1月27日(火) 15:00~17:00、懇親会17:30~

【第1部】特別セミナー
わずか3年で一気に80店舗以上を出店!
「東京チカラめし」を買収した会社の意外な出店戦略、成長戦略とは?
講師: 株式会社ユウシン 取締役社長 CEO 國松 晃 氏
講師略歴:17歳の時に街でスカウトされ、雑誌やTVで活躍。25歳で芸能界と決別。カラオケ店でのバイト時代に、ユウシンのオーナーである川島賢氏に見出され
就職。入社後は、川島氏の薫風を受けつつ経営者としての実力を磨き、2011年5月、同社の社長に就任する。

【第2部】福岡校メンバーとパネルディスカッション!
福岡校の会員企業を代表して株式会社タケノの竹野孔様、福岡成蹊学園の岩本仁様にパネラーとしてご登壇いただき、國松様を交えて「外食ビジネスの今後」「成長戦略」「人材育成」についてディスカッションをしていただきます。会場の皆様からの質問もドシドシお願いします!

【第3部】懇親会
東京の外食トレンドや最近伸びている企業・業態などの情報交換や、第1部、第2部では話せなかった裏話も飛び交う懇親会です。國松様も当然参加されますので、是非是非皆様もご参加ください!第2部に引き続き、質問攻めにいたしましょう!

◆参加費
会員企業様:無料 非会員企業様:2,000円/1人

◆定員
50名

◆会場
場所:グローイング・アカデミー 福岡校
住所:福岡県福岡市中央区天神2-4-38 NTT-KFビル9F
※西鉄大牟田線 西鉄福岡「天神駅」 徒歩3分
福岡市営地下鉄空港線「天神駅」 徒歩5分

◆お問合せ先
グローイング・アカデミー福岡校
TEL:0120-992-787
(月~金 9:00~19:00)

 

グローイングセミナー


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