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Title:繁盛店ってどんな店か分かりますか?

寒い日が続いていますね。
これを読まれる飲食店関係者の皆さんの中には、今週から来週にかけて忘年会のピークで忙しい方も多いと思います。
クリスマスももうすぐ。多くの飲食店が1年で一番忙しい時期に入りました。

皆さんお仕事、お疲れ様です。

 

さて、先日ある飲食店経営者の方とお話していてこんなことを尋ねられました。

「島瀬さんは、繁盛店ってどんな店か分かりますか?」

その方は私にそう質問されながら、すぐにご自身の考えを続けておっしゃいました。

「繁盛店とはお客様がお客様を連れて来られる店のことですよ」

いやいや、すごくシンプル。
そして、真実を突いています。

飲食を経営される方の多くはやはり自店を少しでも繁盛させたくて様々な努力をされています。

その時に、繁盛させることを目標にした場合に陥りがちな落とし穴が「如何にお客様を呼ぶか?」という集客中心の思考になってしまうこと。

今の時代はお客様を集客すること自体、ある程度はテクニカルに出来ます。
私自身、そのテクニックを勉強して、それを仕事にしている面もあります。
(トップページにあるフースタ集客がそれですよ)

しかし、そういうテクニックを積み重ねることで本当の意味での繁盛店が出来るかと言えば、やはりそうとは言えません。
そうではなく、「お客様がお客様を連れて来て頂く」ことを思考の中心に置くと、やることががらりと変わります。

自分自身をお客様として考えてみると、もっと分かりやすくなります。
自分だったらやはり中途半端なお店には親しい人や大切な人を連れては行けませんね。
大切な人と行くからこそ、自分が本当に良いと思ったお店を選びます。

では自分が連れて行きたいと思う良いお店ってどんなお店なのでしょう?

その答え自体は人それぞれかもしれません。
しかし、その答えをベースに自分のお店を見た時に、本当にやらなくては行けないことが見えてきます。
「繁盛店とはお客様がお客様を連れて来られる店のことですよ」
シンプルな言葉ですが、本当に奥が深い。

そして、こういう言葉をサラっと言える飲食店の経営者がいらっしゃるという事実は素晴らしいことだと思います。

O社長、素晴らしい言葉をありがとうございました。

本当にかっこいいと思います!

 

 

 




島瀬武彦島瀬モノクロ横

1971年7月20日生まれ。山口県山口市出身。学習院大学フランス文学科中退後、家業の喫茶店の2代目として飲食店経営に関わる。山口県山口市徳地という山の中の田舎の立地に苦戦する中で、神田昌典氏が主宰する「顧客獲得実践会」に参加。通販業界が使うダイレクトレスポンスマーケティングの手法を飲食店の集客に応用することで売上を劇的に改善。2004年よりマーケティング・戦略コンサルタントとして活動。2014年よりフードスタジアム九州編集長を務める。

Title:世界観と来店理由

プロフにも記載していましす、このコラムでも少し触れたことがありますが、私は山口県の山奥にある喫茶店の2代目として働き始めたのが飲食店に関わった最初です。

小さなお店ですが、それまで飲食経験なしで始めたので最初は分からないことだらけ。さらに年数が経ち経営に本格的にタッチするようになっても分からないことが逆に増えるばかりで、右往左往試行錯誤の連続でした。

飲食店でお客様に来てもらうためには何をすればいいのか?

来てもらったお客様を満足させるには何をすればいいのか?

お客様にリピートしてもらうには何をすればいいのか?

そもそも飲食店で利益を出そうと思ったら何をすればいいのか?

繁盛店のオーナーの方からすると「そんなこと」と思われるようなことばかりかもしれません。しかし、上に書いた疑問を本当に分かって飲食店を経営出来ている方も実は少ないかもしれません。

疑問ばかり膨らむなかで勉強も色々しました。飲食の専門誌を何誌も年間購読して、そこに出ている繁盛店のやり方やメニューなどを見て自分の店で出してみたり。

しかし、その殆どは効果がありませんでした。

なぜ効果がなかったのかは、今なら分かります。

飲食店はお店が成り立っている前提条件が1店舗1店舗違います。先ずは立地の違い。立地が違えばお客様の市場性も違います。さらに経営者が違えばそのお店の目指しているものも違います。センスも違います。

例えば隣合せで同じ店があったとします。そこで2つの店がやっていることが全く同じであったとしても2つともが同じように繁盛することは現実にはないでしょう。なぜならば隣合せであっても運営している人が違えばその時点で前提条件が変わります。

その中で私自身が「ああ、そういうことなのか」と分かった瞬間があるとするならば、それはお客様がなぜ自店へ足を運ぶのか?が分かった時。いわゆる「来店理由」が掴めた時です。

お客様の来店理由にはそのお店の前提条件がもろに反映されます。

郊外のお店ならば郊外のお店を使うだけの理由がお客様にあり、都心のお店であればそこでの理由がやはりあります。同じような立地であっても「楽しむために行く店」「美味しいものを食べに行く店」「落ち着きたいから行く店」「とりあえず安くお腹を満たしたいから行く店」「他に良い店がないから行く店」などなど、お客様の来店理由は、そのお店の持っている要素に左右されて大きく変わります。

私が繁盛店のやり方やメニューをそのままパクっても上手くいかなかった理由は、自店の前提条件が自分で分かっていなかったこと。そしてその前提条件の中でお客様が来店される理由が分かっていなかったからです。繁盛店のやり方をいくらパクってもそれはそのお店の前提条件があって成立していることであり、それがそのまま自店に当てはまるかは全く別物。さらにそれがお客様の来店理由と噛み合っていなければ、そこで何をしてもお客様にとって「良く分からない店」になってしまうだけなのです。

さらにお客様の来店理由というのは分類的に語れるようで、実はそんなに簡単に理論化出来るものでもありません。もし理論化したとしてもそこで生まれる店は「繁華街の路面店で、20代の女性が好むおしゃれな内装デザインの、今が旬の食材を使ったイタリアン」と言った定型文的なお店です。

それはそれで一瞬は流行るかもしれませんが、長続きするかどうかは全く別なのは皆さんも分かると思います。

長続きするお店には、自店の前提条件から生まれるお客様の来店理由を理解した上で、それをさらにブラッシュアップし続けることで独自の世界観を作り上げた店です。

それはLEGENDで紹介した山口県の「いろり 山賊」であったり、前回のコラムで紹介した仙台の「元祖炉端」であったり。

「いろり 山賊」 http://kyushu.food-stadium.com/legend/649/

他店が簡単に真似出来ないような独自性がありつつ、かといってエキセントリックな「変な店」でもなく、お客様の気持ちに寄り添う心地良さと、お客様を喜ばす姿勢が全面に見え、お客様の笑顔であふれる店。そういう独自の世界観を持ったお店が九州にももっともっと増えて行くならば、九州の飲食はもっともっと面白くなるはずです。

とはいえ、いきなり「世界観」と言ってもピンとこない方も多いと思います。

だからこそもう一度「なぜお客様は自分達のお店を選ばれているのか?」を考えてみませんか?

その答えの中に色々なヒントがあるはずです。

 




島瀬武彦島瀬モノクロ横

1971年7月20日生まれ。山口県山口市出身。学習院大学フランス文学科中退後、家業の喫茶店の2代目として飲食店経営に関わる。山口県山口市徳地という山の中の田舎の立地に苦戦する中で、神田昌典氏が主宰する「顧客獲得実践会」に参加。通販業界が使うダイレクトレスポンスマーケティングの手法を飲食店の集客に応用することで売上を劇的に改善。2004年よりマーケティング・戦略コンサルタントとして活動。2014年よりフードスタジアム九州編集長を務める。

Title:仙台訪問記~「元祖炉端」に古くて新しい飲食のエッセンスを見る

12月2日・3日と仙台へ行ってきました。

仙台ではスタイルスグループの佐々木社長、フースタ東北の澤田てい子編集長、さらに澤田さんにご紹介頂いたカフェクリエイト八尋社長、本当にお世話になりました。とても有意義な経験が出来ました。ありがとうございました!

実は佐々木社長から「仙台と福岡は似ていますよ」と聞いていましたが、実際に行ってみると確かに似ていると思います。

目の前に海があり、後ろには山があり、良質な食材が当たり前のように手に入る100万都市。人の動きも東京のようにギュッと濃縮されたような密度があるわけではなく、それでも100万都市としての市場規模はきちんとあり、都会的な要素と田舎的な要素がバランスよく配置され、洗練されたものへの理解と土臭いものへの理解も両方が違和感なく共存している。

それは福岡にも仙台にも共通した要素だろうと思います。

その中で、福岡と仙台の違いがあるとすれば、人の気質の違いでしょう。

福岡の人は基本的に「福岡LOVE」な人が多く、それが行き過ぎると「どうだ福岡は凄いだろう!!」という自己顕示欲に近いものになってしまう傾向がありますが、仙台の人はもっと柔らかい。郷土を愛しながら、それを押し付けない奥ゆかしさというか優しさというか、そんな「柔らかな温かさ」を仙台の方々から感じました。

そして今回訪れた飲食店の殆どでサービス面でのマイナスをあまり感じることがなく、だからと言ってサービススキルが高いというものとは違い、サービススタッフの1人1人が個性的でありながら、同時に人に接するのが好きなんだという気持ちが伝わる、そんなサービスをされるスタッフやオーナーさんが多かった印象です。

それはもしかすると東北の地震の影響なのかもしれません。

生きるか死ぬかという本当の厳しい経験をしたからこそ持ちえる優しさを、仙台の飲食店の皆さんの心の中に垣間見た気がしています。

さて、そんな仙台で2日に渡って幾つものお店を回らせて頂きましたが、その中でも特に面白かったお店が「元祖炉端」です。

日本で最初に炉端を始めた店ということですが、このお店の面白さを言葉で説明するのは難しいかもしれません。日本で一番古い炉端であると同時に、今の時代でも新しいと感じさせる「体験型エンターテイメント」の要素を持った、そんな古さと新しさが不思議な融和を果たしているお店が「元祖炉端」でした。

障子に囲まれた店内に入ると、畳が敷かれた中央のスペースの真中に囲炉裏があり、その囲炉裏を囲むようにコの字型にカウンター席が配置されています。通常の炉端のイメージですと中央の囲炉裏で焼いたり煮たりした料理がお客様に提供されるのですが、「元祖炉端」では中央の囲炉裏におしゃべりなおばちゃんがデーンと座り、その炉端でお燗をつけながらお客様と会話しつつ注文を取ったり、お酒を出したり、会計をしたりしながら、とにかくこのおばちゃんが喋りまくります。

このおばちゃんのトークが生みだす世界観にいつのまにか巻き込まれ、気がつくとお酒を飲みながらライブで演劇を見ているような楽しさと、その場にいる全員が同じ空間を共有する不思議な一体感が生まれます。

実はこのコの字型に配置されたカウンターでそのお店の生み出すストーリーを演劇を楽しむように感じてもらうという趣向は、ニューヨークの「シェフズテーブル アット・ ブルックリンフェア」や「ブランカ」といったミシュラン星付レストランにも共通した要素だったりもします。

ただしニューヨークのそれらのお店の中央にあるのはキッチンで、そこで生み出される料理を主役にしたストーリーを見せるのですが、「元祖炉端」の主役はこのおばちゃん。トークだけではなくお燗をつける手際であったり、燗のついた徳利を櫓に乗せてテーブルに出す動きの鮮やかさや、やはり櫓を使ってお客様と会計のやり取りをする動きの面白さなど、細部の部分で”芸”を感じさせる楽しさがあります。

さらにこのおばちゃんのトークに巻き込まれると、おばちゃんの指示に従って店内にある神棚にお客様全員が「パン、パン」と拍手するという不思議な光景が立ち現れたりもします。

こうやって書くと、飲食店ではないような印象になるかもしれませんが、間違いなくここは飲食店です。お客様を楽しませ、気持ち良くさせる仕掛けに満ちた古くて新しい飲食店の形がここにはあります。

「元祖炉端」にはフードスタジアム九州LEGEND第1回で取り上げた「いろり 山賊」にも通じるクリエイティブなエッセンスがあるのです。

いやいや、仙台恐るべし。

こういうお店、やはり探せばまだまだありそうですね。

素晴らしいお店をご紹介いただいた佐々木社長、本当にありがとうございました!

「元祖炉端」【画像左】囲炉裏を中心にコの字型にカウンター席が配置された店内【画像右】この料理の内容が実はお通し。お通しだけで充分にお酒が楽しめます。

「元祖炉端」【画像左】囲炉裏を中心にコの字型にカウンター席が配置された店内【画像右】この料理の内容が実はお通し。お通しだけで充分にお酒が楽しめます。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




島瀬武彦島瀬モノクロ横

1971年7月20日生まれ。山口県山口市出身。学習院大学フランス文学科中退後、家業の喫茶店の2代目として飲食店経営に関わる。山口県山口市徳地という山の中の田舎の立地に苦戦する中で、神田昌典氏が主宰する「顧客獲得実践会」に参加。通販業界が使うダイレクトレスポンスマーケティングの手法を飲食店の集客に応用することで売上を劇的に改善。2004年よりマーケティング・戦略コンサルタントとして活動。2014年よりフードスタジアム九州編集長を務める。

Title:【WINE&FOODS】クリスマス&ニューイヤーおすすめスパークリングワイン

2012年から始まった第7次ワインブーム。

そのブームを牽引しているのは低価格輸入ワインの存在と言われています。

フランスだけではなくスペイン、イタリア、アメリカ、南米、アフリカと世界各地のワイン生産地で巻き起こる「伝統と革新」の流れの中で、低価格でありながら高品質なワインが次々と生まれ、それらが日本にも輸入されることでワイン市場を一気に拡大させたのです。

その流れは飲食店でも明らかな影響を産んでいます。
かつては居酒屋や低価格帯のお店では「ビールで乾杯」が当たり前でしたし、それ以外の選択肢はないと言って良いほどでした。
しかし、今や「最初の一杯はスパークリングワイン」という場面がどのお店でも増えていますね。

その傾向が年々高まる中で、では今のお客様が満足するクオリティの「低価格&高品質」のスパークリングワインをどうチョイスするか頭を悩ませているドリンク担当の方も多いと思います。

そこで今回はこれから年末にかけての、クリスマスや新年のお祝いにふさわしいスパークリングワインを(株)モトックスの西日本チームの皆さんからお聞きしました。

(株)モトックスは国内有数のワインインポーターであると同時に早くから「VALUE&QUALITY」を商品コンセプトとして打ち出すことで、正に現在の「低価格&高品質」ワイン市場を牽引する存在です。

その(株)モトックスの西日本チームの皆さんが紹介するスパークリングワインは、そのまま今年のクリスマス&ニューイヤーにうってつけのスパークリングワインばかりです。

6名のチームの皆様それぞれご自身の言葉でご紹介頂いています。
ぜひぜひ参考にされて下さい!!

■元シャンパーニュの作り手がリムーで造る泡 
~ドメーヌ・ジ・ロレンス クレマン・ド・リムー・レ・グレムノス フランス(希望小売価格2300円)
ドメーヌ・ジ・ロレンスは、もともと1980年代にシャンパーニュの作り手であるミッシェル・ドゥヴァン氏が、リムーのテロワールに惚れ込んで立ち上げたスパークリングワインを専門とする小さなワイナリー。元シャンパーニュの生産者が南仏の中でも冷涼な気候を持つリムーで造るスパークリングワインっていうだけで興味をそそります。
また、キュヴェ(一番搾り)だけを使用しているという醸造のこだわりの他に、きれいな酸と果実味を出すために他の生産者より収穫を早めにすることでブドウが完熟しすぎるのを防ぎ、酸とフレッシュさのバランスを保つという収穫時の工夫をされているというこだわり。さすが、元シャンパーニュの生産者です。もちろん、値段はシャンパーニュ以下の価格で買えるというのも魅力的ですね。私はこのワインを取扱いした時からクリーミーできめ細かい泡があり、好きなワインの一つでしたが、先日、改めて飲んでみました。

成熟度の高さを伺える黄金色の外観。リンゴ、黄桃、洋梨のようなアロマ。ほんのりアーモンドやナッツの香ばしい香りやバターの香りも感じられる。シャキッとクリーンな口当たり、繊細でクリーミーなきめ細かい泡。トロピカルな果実味と鋭く引き締まった酸味が特徴。心地よい酸味が長く続きます。まさに、シャンパーニュ顔負けの味わいです。これからの時期は、ローストビーフや、トマト煮込み料理、クリーミーな泡があるので、クリームとの相性も良く、これからの時期にもピッタリなクレマンです。ケーキとやフルーツと楽しむのもオススメです!
(株)モトックス 西日本チーム 中村剛士

ドメーヌ・ジ・ロレンス クレマン・ド・リムー・レ・グレムノス(希望小売価格2300円)

ドメーヌ・ジ・ロレンス クレマン・ド・リムー・レ・グレムノス(希望小売価格2300円)



 

■「きめ細かく小さな泡を得るためにはすべての行程が重要なんだ」
~グラハムベック ブラン・ド・ブラン 2009年 南アフリカ(希望小売価格2600円)
南アフリカの「グラハムベック」といえば、南アフリカにとどまらずワールドクラスの傑出したスパークリングを生み出すことはすでに広く知られていることだ。それは故ネルソンマンデラ大統領やオバマ大統領が愛飲していることや、007の原作に登場しジェームズボンドがシャンパーニュのワインのように話すことからも明確なことだ。
南アフリカのもっとも重要なワイン産地ステレンボッシュからは車で3時間、ロバートソンは3億5000万年前の石灰土壌(ライムストーン)があることで有名だ。3億5000万年前といえばヨーロッパの石灰土壌で500万年前ぐらいだからいかに古い土壌であるかがおわかりであろう。まさにここにしかない特別な土壌といえる。また、この内陸の産地では、昼夜の温度差が12℃もあり、ブドウ由来の酸を生み出すのに適している。そして重要なことに、1月の日中温度が高いことから、例年3月にやってくるヒートウェイヴ(熱波)が来る前の1月末~2月上旬にブドウの酸を保ったまま収穫をすることができる点もこの産地が泡の生産に適しているゆえんだ。
10日間1時間ごとの畑の天候データや衛星からのGISによる計測で病気などの予測に活用するなどハイテクや最新の設備の導入という点ではシャンパーニュよりも進んだ技術を駆使しているのかもしれない。しかし、収穫はすべて手摘み収穫することで健全なブドウのみを収穫することができ悪い年でもいい結果を生み出す。
シャルドネは6つのクローンを使い分け、2つはシャンパーニュから、ほかの4つは収量が少なく複雑な味わいを生み出すブルゴーニュからのものを使用。区画ごとに分けて何十種類もの小さなタンクで発酵。それぞれのジュースの味を見極め最大150種類ものタンクを使い3か月かけてタンクの選別とブレンドを行う。このブランドブランについては50%はシャンパーニュ樽で発酵させることでワインに奥行きと深みを持たせている。
シャンパーニュ方式、つまり瓶内二次発酵を南アフリカではメトードキャップクラシックという。9か月の瓶熟と3気圧以上が必要になる。しかしこのブランドブランでいえば39か月という十分な瓶熟をかけている。この間、瓶を横に寝かせイーストとの接点を増やし、複雑な味わいを作り出す。
ガス注入のワインでは爆発的で大きな泡になる。彼らは瓶内二次発酵でしかできないきめ細やかな小さな泡を作り出すことを目指している。それはワインのもつフレーバーやエレガントさを大切に考えているからであり、ぶどうの素性の良さをダイレクトに反映するものとなる。
そのようなワインをつくるためには、きれいなブドウを作ること、プレスを速く優しくきっちり行うこと、シュールリーの時間や温度、低い温度での熟成などあらゆる工程のどれ一つとして怠ることはできない。セラーマスターのピーターフェレイラ氏は言う。「キメ細かく小さな泡を得るためにはすべての行程が重要なんだ」と。
そうやって作り出されたこのブランドブラン2009年は、繊細でエレガントな泡が絶え間なく現れ、レモンや洋ナシ、かんきつのフルーツ感を持ちながらもブリオッシュのような香ばしい味わいとうまく溶け合い、長い心地よい余韻が至福の時間を演出してくれる。
2014年インターナショナルワイン&スピリッツでトロフィー獲得をはじめ数々のコンクール受賞、プラッター4,5ボトルの傑出した評価、ティムアトキン氏91点などの評価は非凡な泡がゆえの高い品質の証明といえよう。
この冬、リーズナブルで間違いのない泡をご用意するならこの1本を試してみてください。
(株)モトックス 西日本チーム 平井満

グラハムベック ブラン・ド・ブラン 2009年(希望小売価格2600円)

グラハムベック ブラン・ド・ブラン 2009年(希望小売価格2600円)



 

■アルプスの王・48か月熟成、残糖5.5g。一押しのメト・ド・クラシコ

~ロータリ エクストラ・ブリュット アルペ・レジス 2008 イタリア(希望小売価格3150円)

アルペ・レジス=アルプスの王。

その名にふさわしく、標高が高く、日照条件の良い畑の、シャルドネ種のみから作られます。
つまり、このスプマンテは「ブラン・ド・ブラン」!

ワインは透明感のある黄金色、シャンパン・ゴールドという呼び方がありますが、
この場合は「スプマンテ・オロ Spumante-Oro」、つまり「金のスプマンテ」と言う言葉ががピッタリです。
アプリコットなどのフルーツを想わせる風味が湧き上がります。

そして、ひと口含むと・・・
香ばしいナッツのようなニュアンス、キレのあるミネラル感と果実味。

48ヶ月もの瓶内熟成を経たヴィンテージ入りスプマンテの魅力が目一杯発揮されていて、シャルドネの魅力を最大限に表現しているエクストラ・ブリュット。

残糖は、5.5g/Lの超辛口の泡。新鮮な魚貝はもちろん、前菜からお肉まで通して楽しめるキレのある味わい。是非この季節におすすめの泡です。
(株)モトックス 西日本チーム 大戸拓巳

ロータリ エクストラ・ブリュット アルペ・レジス2008(希望小売価格3150円)

ロータリ エクストラ・ブリュット アルペ・レジス2008(希望小売価格3150円)



 

■72ヵ月熟成が黄金の輝きを放つ
~ボーモン・デ・クレイエール フルール・ノワール ブラン・ド・ノワール ブリュット ミレジム フランス(希望小売価格7000円)
アプリコットのような風味とイースト香が引き立ち、口に含むと広がるミネラル感と熟成感は長い余韻の最後まで続きます。繊細な口当たりなのに骨格がしっかりとしており、 チーズと合わせる王道といえばシャンパーニュはシャウルスですが個人的にはミモレットの熟成させたものと合わせたいと思います!クリスマスにいかがでしょうか?
(株)モトックス 西日本チーム 吉田直紀

ボーモン・デ・クレイエール フルール・ノワール ブラン・ド・ノワール ブリュット ミレジム(希望小売価格7000円)

ボーモン・デ・クレイエール フルール・ノワール ブラン・ド・ノワール ブリュット ミレジム(希望小売価格7000円)



 

■限りなく上品で繊細、澄み切った味わい

~フランチャコルタ サテン2009 イタリア(希望小売価格5000円)
シャルドネ100%から造られるこのフェルゲッティーナのサテンですが、通常のフランチャコルタ サテンとは大きく異なる点が2つあります。
一つ目は、タイトルにもあります「限りなく上品で繊細、澄み切った味わい」です。
これは自社管理で栽培したブドウのみを使用することはもちろん、驚くべきはその贅沢なブドウの搾り方にあります。
まずフランチャコルタに使用するブドウは、樹齢10年以下の樹から収穫された房は品質基準に満たないものとして使用しません。そして収穫できたブドウの50%は質が劣るものとしてバルクで販売します。選ばれた50%のブドウから、フランチャコルタとして搾るジュースの量はそのうちの35%。つまり、フェルゲッティーナのフランチャコルタになれるのは、収穫したブドウの20%に満たない量なのです。

もう一つの特徴は、「熟成感」です。
通常のブリュットでも法定の18ヶ月に対し24ヶ月の熟成期間、エクストラ・ブリュットでは、法定36ヶ月に対し72ヶ月と、倍の年月を熟成させています。これは単に長くしただけではなく、様々な熟成期間を試した上で、一番良い品質を見極めたそうです。

これら2つの特徴から、感じられる味わいは、非常にクリーンでありながらもふくよかさを感じさせる味わいです。白い花を連想させる香りに、ほんの少し感じられる蜂蜜のような香りが華やかさを添えます。ブリュットが柑橘系の味わいであるのに対し、こちらは柑橘に加えて、さっぱりめの梨も加わった感じで繊細な泡立ちの清々しさと、心地よい酸味を含んだ上品な果実味が上手く調和しています。
(株)モトックス 西日本チーム 上野謙介

フランチャコルタ サテン2009(希望小売価格5000円)

フランチャコルタ サテン2009(希望小売価格5000円)



 

■まるで【ラズベリー】を頬張ったような果実味
~バルディビエソ ブリュット ロゼ(希望小売価格1250円)
「ロゼワイン」と聞くとネガティブな印象をもたれる方もいるかもしれません。
しかし、ロゼワインはフランス、イタリア、イギリスでは大変人気があり、消費量の30%はロゼワインだといわれております。
日本国内では、その量は3%程度といわれております。

なぜ?世界でそんなにロゼワインが飲まれているのでしょう?
それは、「食事にあう」からだといわれています。

ロゼには、白ワインのような繊細さやフレッシュ感、赤ワインのような飲み応えがございます。
つまり、赤ワインと白ワインの「良いとこ取り」ワインなんです。
更にこのワイン、赤ワイン顔負けの力強さや、チャーミングさ、そして色がとても綺麗なフレッシュピンクをしております。
それを可能にしているのが、高級品種であり、栽培も難しいとされるピノ・ノワールを75%も使用しているからなんです。
更に、更に、当ワインは「ロゼのスパークリング」ワインです。
発泡性であるが故に、更にお食事にあわせやすくなっております。
それは、「焼肉」や「中華料理」など脂が乗りやすい食事では、その脂をきれいに流してくれ、更に食事、ワインが進みます。
このワインには、「焼肉」や「中華料理」など脂の乗った料理もいいですが、ポークステーキやカルパッチョなどの普段、赤ワイン、白ワインをあわせるような料理にも持ち前の力を発揮してくれます。
つまり、前菜からメインまでその力を発揮してくれることと思います。

私は以前「ムール貝の白ワイン蒸し」とこのワインを合わせました。
色から合わせに行くと白ワインを手に取るところですが、ムール貝が旬でありコクがある時期であったので、このワインのコク、そしてフレッシュ感に合わせようと思い手に取りました。
結果は、大満足。
少し力強いかな?とも思っておりましたが、さすがピノ・ノワールの繊細さが前面に出てきており、大変おいしくいただきました。
この冬。
汎用性の高いこのロゼスパークリングを普段フレッシュな赤や、繊細な白と合わせている料理に合わせてみてください。
そして、ロゼワインが日本で更にご愛飲いただけますようによろしくお願いいたします。
(株)モトックス 西日本チーム 原直之

バルディビエソブリュット ロゼ

バルディビエソ ブリュット ロゼ(希望小売価格1250円)



 




 

この記事のワインに関するお問い合わせ

(株)モトックス 西日本チーム

TEL:06-6723-3135(代)

 




 

【この記事のワインを仕入れられる店舗関係者の皆様へ】

この記事に関しては印刷・コピーは自由に行って構いません。

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Title:【九州・山口の酒】山口県岩国市 旭酒造“獺祭”~お客様へ向いた変化の先

サブ1

 

丁寧な言葉使いに、柔和な笑顔、そして柔らかい物腰。
今、日本酒業界で最も注目を集める「獺祭」を造る旭酒造株式会社。その代表取締役社長・桜井博志氏から受ける第一印象は、田舎の大旦那的な大らかさがある。
しかし一たび言葉を発すると、その言葉は常に革新と本質を捉え、特には攻撃的ともいえる大胆な発言が飛び出す。
その鋭さには、多くの苦難を乗り越えてきた経験と自信が垣間見える。

国道2号線から北へ約15分。山口県岩国市周東町獺越は、日本中のどこにでもありそうな渓合いの田舎である。
目にまぶしい山の緑と清涼な谷川を見ながら車を走らせると突如として現れる、田舎の風景にはそぐわない近代的な2つのビル。
それが旭酒造の第1と第2蔵だ。

第2蔵のすぐ横では新たな蔵が急ピッチで建造されており、その工事の様子からもこの蔵が現在急成長を遂げている最中であることが伺える。

「獺祭」と言えば今年(2014年)4月には来日したオバマ大統領へ安部晋三首相がプレゼントとしたことでも話題になり、それ以外にもその独自の酒造りのこだわりが「カンブリア宮殿」などのテレビ番組でも紹介され、現在最も大きな話題を振りまいている。

かつては年商1億円にも満たない小さな酒蔵が、現在は40億を越える規模にまでなり、さらにその成長の勢いは止まらない。

なぜこの山の田舎にポツンとあった蔵が突然変異のような現在の急激な成長を遂げることが出来たのか?
そして、その成長の根っこには何があったのか?

それは桜井氏の「お客様は日本酒の味をちゃんと分かっている」という言葉に集約されると言って良いだろう。

【画像左】谷川に沿った山の道を行くと突如現れる旭酒造の近代的な蔵【画像右】柔和な表情が印象的な旭酒造株式会社・代表取締役桜井博志氏

【画像左】谷川に沿った山の道を行くと突如現れる旭酒造の近代的な蔵。画像は2013年に完成した第2蔵。現在さらにもう1つの蔵を増床中。【画像右】柔和な表情が印象的な旭酒造株式会社・代表取締役桜井博志氏。



 

サブ2

 

旭酒造の酒造りは、それまでの日本酒の世界では常識とされていたものを幾つも壊して来ている。

その1つが純米吟醸酒に特化した酒造りだろう。
今でこそ普通酒を造らず純米酒と吟醸酒のみを醸す酒蔵は増えてきているが、旭酒造が純米吟醸酒に特化することを決めたのは90年代のこと。
なぜそこに特化する必要があったのか?と問うと桜井氏は臆面もなく「だって、うちみたいな小さな蔵が生き残るためにはそれしかなかったから」と笑いながら言う。

大きな酒蔵であれば何かに特化することで失う市場がある。
しかし、小さな酒蔵には今までと違うことを行うことで失う市場自体が小さく、その小さな市場を守ろうとすることの方が、会社を失う危険性を高くする。
「私は社員によく『何かすることのリスクより、何もしないことのリスクの方が大きい』と語ります。常に変化させなければ、変わらないことのリスクの方が大きいのです。ただし変わるならばお客様の方を向いて変わる必要があるのです」とは桜井氏の言葉。

純米吟醸に特化した酒造りは、まさに桜井氏の言葉通りに「お客様の方を向いた変化」であった。
桜井氏はその当時、日本酒を飲む客様の動きに時代の変化を見出していた。
それは「それまでのお客様は日本酒は安く酔うために日本酒を買う。しかし、これからは美味しさを買うお客様が増える」というもの。
その桜井氏の考え通りに90年代から2000年代に入ると日本酒業界そのものは酒蔵の数が1/3になるという急激な衰退を示しながら、美味しさを軸にした純米酒・吟醸酒の市場は逆に拡大している。

その波に山口の小さな酒蔵が乗るための変化。
それが純米吟醸への特化という形に他ならなかった。

そして、もう1つ旭酒造の持つ酒造りの特徴とも言えるのが杜氏を排して行われる「四季醸造」だろう。
気温が低くなる晩秋から早春にかけて行われることが通常の日本酒造りだが、旭酒造は1年を通じて醸造を手掛け、なおかつその現場には杜氏がいない。

杜氏そのものを桜井氏が否定したわけではない。かつては旭酒造にも杜氏がいた。しかし、桜井氏が意図したのは“生産と販売の一致”だ。
杜氏は生産のプロだが、同時に生産のプロがお客様のプロというわけではない。販売を通じてお客様の理解し、その顧客理解をベースに酒造りを行おうとした結果、桜井氏はどうしても杜氏の酒造りに口を出さざるを得なかった。それを嫌った杜氏が辞意を告げてきたのは00年頃という。
「四季醸造に踏み切ったのは杜氏がいなくなったからですよ」と桜井氏はあっけらかんと笑う。
しかし、杜氏のいない現場で四季醸造をすることは旭酒造にとって大きなメリットを生み出した。

それは杜氏の経験と勘を廃することでデータと分析を軸にした酒造りにシフトすることが出来たからだ。

酒造りを冬季のみで行うと得られるデータは年1度しかない。さらに、そのデータは杜氏のみが占有することになる。
しかし、四季醸造を行うことで得られるデータ量が飛躍的に増え、なおかつそれを社員が共有することでトライアンドエラーが加速し、「獺祭」の品質が大きく向上した。

現在では100本のタンクを使い年間1000本の仕込みをする「365日醸造」を実現。
第二蔵の事務所を訪れると、その100本のタンクのデータが壁一面に張り出され、毎日の変化がそこで一目で分かるようになっている。

その壁一面のデータこそ、旭酒造にとっての品質へこだわりであり、そのこだわりこそが「獺祭」の躍進の原動力になったのは容易に想像出来るだろう。

【画像左】壁一面に掲示されたデータ。全てのタンクの状態がリアルタイムに見ることが出来る【画像右】現在100本のタンクで年間1000本の仕込みを行う「365日醸造」を行っている。

【画像左】壁一面に掲示されたデータ。全てのタンクの状態がリアルタイムに見ることが出来る【画像右】現在100本のタンクで年間1000本の仕込みを行う「365日醸造」を行っている。



 

サブ3

 

それら旭酒造がこれまで築いてきた軌跡は、そのままビジネス的なサクセスストーリーと言って良い。

だが、そのサクセスストーリーの根底にあるのは「お客様は日本酒の味をちゃんと分かっている」という想いだ。

酒については酒蔵、特にその中でも杜氏が一番分かっていて、お客様は素人にすぎない。
そう(潜在的に)考えることが多い日本の酒蔵にあって旭酒造ははっきりと「お客様は酒の味を分かっている」と言い切る。

それは想いでもなく、旭酒造にとっては“事実”と言って良いだろう。
なぜならば、その答えが今の旭酒造の姿だからだ。

「獺祭」の主力商品は精米歩合23%の「純米大吟醸 磨き2割3分」。
大吟醸とは元の大きさの50%以下にまで磨いた酒米を使って醸す純米吟醸酒のことだが、「磨き2割3分」は日本一の大吟醸を目指し厳選された山田錦を23%にまで磨き抜いて造られている。

23%という数字自体は「日本一の大吟醸」を分かりやすく表現するためのものでもあったが、それ以上にそこまで磨いて大吟醸を作ろうとする旭酒造の品質へのこだわりが見える数字でもあり、そのこだわりが「美味しいものを買う」お客様の気持ちに応え、「獺祭」というブランドへの信頼に繋がっていると言える。

さらに桜井氏に「獺祭」の味の特徴を聞くと「華やかな香りと甘口の味わい」と答えられる。そして同時に「それが正解だとは思っていません」と続けられる。
お客様がその味を美味しいと思われるならば正解であり、お客様にとっての美味しさを追求した結果が今の「獺祭」の味ということなのだ。

飲食店にとっての日本酒とは、お客様がその店で過ごす時間を楽しいものにして頂くための“ツール”の1つと言っても良い。
日本酒のもつ味わいがお客様の心を和ませ、上質な味ともに訪れる酔いがその場を活気づける。
そして、もしその日本酒自体がお客様の方を向き、味作りの全てをお客様に楽しんで頂くために集中しているならば、飲食店にとってこれほど心強い“ツール”は他にないだろう。

旭酒造は、それを行っている。
自分達の“都合”を度外視し、お客様に向いた変化を行い、お客さまの望む味を作ることに集中している。
それは、繁盛店と言われる飲食店が行っている努力と同じものと言って良い。

1杯の酒の中に込められた、お客様への想いと、変化を恐れない心と、たゆまない努力。

「獺祭」の極上の香りと蜂蜜のような透明感のある甘みの奥には、それを醸す人々の目に見えない行いがあり、それが「獺祭」の素晴らしい味わいを作っている。

その味わいの中には、まぎれもなくお客様に対する信頼と愛情が含まれているのだ。

左が「獺祭」の主力銘柄「磨き2割3分」。右がその「磨き 2割3分」を越える酒を目指し造られた「磨き その先へ」。小売り価格32400円の価格を含めて日本酒の常識を壊す1本。

左が「獺祭」の主力銘柄「磨き2割3分」。右がその「磨き 2割3分」を越える酒を目指し造られた「磨き その先へ」。小売り価格32400円の価格を含めて日本酒の常識を壊す1本。

店舗データ

店名 旭酒造株式会社 代表取締役社長 桜井博志
住所 山口県岩国市周東町獺越2167-4
アクセス 車で国道2号線を下松市を過ぎて国道376号線に入り、さらに県道142号線を北上。周南市より車で約30分。
電話 0827-86-0120

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