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【WINE NEWS】モトックス 春の試飲会2015 福岡 会場試飲レポート~「今おすすめのワインはこれだ!!」


2月24日に開催された(株)モトックス主催の「春の試飲会 2015 福岡」。

「モトックス 春の試飲会」当日は会場は多くの来場者で賑わった。

「モトックス 春の試飲会」当日は会場は多くの来場者で賑わった。


この日だけで酒販店および飲食店関係者が350人、夜の一般参加者を含めれば600人が集まったこの試飲会は、モトックスが取り扱うワインの中から厳選された約200本が展示されると同時に、その全ての試飲が可能な、これからワインに力を注ぎたいと考える飲食店にはありがたいイベントとなっています。

しかし、200本もあると何をどう選んでいいか迷うのも確でしょう。

そこでフードスタジアム九州編集部も当日会場へ足を運び、各ブースの担当者の方に直接お話を伺いながら「今おすすめはこれ!!」というワインをチョイスして頂きました。

今回はその試飲会レポートとして、各ブース担当者がチョイスして下さったワインを皆様にご紹介して行きます!!

◆モトックス・ビオディナミ

近年盛り上がりを見せる“自然派ワイン”。
画像中央が「フォン・ウィニング リースニング トロッケン Q.b.A 2013」(希望小売価格2300円)

画像中央が「フォン・ウィニング リースニング トロッケン Q.b.A 2013」(希望小売価格2300円)


自然農法で育てられた葡萄で造られたワインは、ワインを育てる土壌にも、それを飲む人にもダメージを与えないワインとして注目が集まっています。

その需要に応えるべくモトックスでは、栽培・醸造・瓶詰めまで全工程において天体の運行から土壌を取り巻く環境の全ての力を利用した生物動力学的農法“ビオディナミ”で造られたワインを集めた独自ブランド“モトックス・ビオディナミ”を展開しています。

今回の試飲会ではその“モトックス・ビオディナミ”中でも今ドイツで最も注目されるワイナリーであるヴァイングート・フォン・ウィニングの「フォン・ウィニング リースニング トロッケン Q.b.A 2013」(希望小売価格2300円)をすすめて頂きました。

口に含むとふくよかで多彩な香りと共に広がる豊かな味わいは自然派ワインらしい厚みのある表情を持っています。
全ての土の恵みがその味わいの中に溶け込んでいるかのようです。

「アップルツリー・フラット シャドルネ 2013」(希望小売価格1400円)

「アップルツリー・フラット シャドルネ 2013」(希望小売価格1400円)



◆オーストラリア

オーストラリアのワインは19世紀初頭から約200年の歴史を持っていますが、生産の近代化がおこなわれ輸出が盛んに行われるようになったのは1970年代に入ってからでした。
そのためまだまだ“若い”生産国と思われがちなオーストラリアワインですが、近年世界各地で起こっている「革新」の渦はオーストラリアも例外ではなく、その中でも特に情熱的なワイン造りを行っているワイナリー、ローガン・ワインズの「アップルツリー・フラット シャドルネ 2013」(希望小売価格1400円)を、今回の試飲会ではオーストラリアブース一押しのワインとしてご紹介頂きました。

柑橘系のフレッシュな香り。口に含むと先ず感じるのは柔らかで丸みのある味わい。そしてすっきりとした風味。価格も含めカジュアルで気安く楽しめる普段着のワイン。それでいて飽きの来ない味わいは、様々な場面で使いやすい白ワインと言えます。

「ラ・カシーリャ ビーニャ・エストレチャ 2013」(希望小売価格3900円)

「ラ・カシーリャ ビーニャ・エストレチャ 2013」(希望小売価格3900円)



◆スペイン

スペインは今、正に革新的な仕事をするワイナリーが次々と現れています。
その中でもスペインの新しい潮流を代表すると言われる醸造家・フアン・アントニオ・ポンセ氏により立ちあげられたワイナリー、ボデガス・イ・ビニェードス・ポンセは、2004年に新設されたばかりのマンチュエラというマイナー産地で、ボバルと言うこれまたマイナーな地元品種のブドウを使ったワイン造りにチャレンジし、短期間でスペイン国内だけではなく国際的な注目を集めるワイナリーに成長することに成功しました。

ビオロジック(有機栽培)で育てられたボバル種を100%使って年間わずか2400本しかリリースされない「ラ・カシーリャ ビーニャ・エストレチャ 2013」(希望小売価格3900円)がスペインブースのまさに“今”おすすめのワインです。
しっかりしたフルボディの濃いタンニンの味わい。それでいてエレガントで濃縮された風味。

マストロベラルディーノ氏。手にしているのが「グレコ・ディ・トゥーフォ 2013」(希望小売価格2700円)

マストロベラルディーノ氏。手にしているのが「グレコ・ディ・トゥーフォ 2013」(希望小売価格2700円)



“フィネス”というワインに対する最大級の賛辞が贈られるこのワインは確かに一押しに値する“奇跡”といえる一本です。

◆イタリア

やはりイタリアワインは人気があります。

試飲会当日もイタリアワインのブースには時間に関係なく常に人だかりが出来ていました。
特に今回はイタリアの名門ワイナリー・マストロベラルディーノ氏が来場され、直接話をしながら試飲が出来ると言う絶好の機会。フードスタジアム九州編集部でも氏に直接声をかけさせて頂き「福岡の飲食店の皆様にぜひ紹介したいワインを選んで下さい」という厚かましいお願いをしたところ、快く次の2本を選んで頂けました。

先ずは桃を思わせる甘い香りにフレッシュな酸味が特徴的な「グレコ・ディ・トゥーフォ 2013」(希望小売価格2700円)。ミネラル感もしっかり感じられ様々な料理に合わせることが出来る、利便性の高い白ワインという印象のワインです。

「タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 2006」(希望小売価格6000円)

「タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 2006」(希望小売価格6000円)



さらにもう1本のおすすめは数々の国際的な評価を獲得した「タウラージ ラディーチ リゼルヴァ 2006」(希望小売価格6000円)。

繊細な風味でありながら、華やでエレガントな味わいの正しく極上の赤ワイン。ワイン好きだからこそ美味しいと言える味わいがそこにはあります。

◆フランス

ワインといえば、やはりフランス。
近年ニューワールドの台頭でやや影が薄くなりがちなフランスワインですが、ワインの歴史を一身に背負う伝統はやはり今も息づいています。

その中でもおすすめのワインは、先ずはロワール地方の「サンセール・レ・ロマン 白 2012」(希望小売価格3700円)。

「サンセール・レ・ロマン 白 2012」(希望小売価格3700円)

「サンセール・レ・ロマン 白 2012」(希望小売価格3700円)



サンセール村に広がる畑(土壌)を知り尽くした1742年創業のワイナリー、ドメーヌ・フアシェがビオディナミ的な手法を取り入れて葡萄を育て醸造したこのワインは、抜群のミネラル感と渋みと酸味のバランスの良い味わいが感じられます。「伝統と革新」が1本の瓶に詰まった、そんなワインと言えるでしょう。

さらにもう1本フランスブースで選んで頂いたのがドメーヌ・コワイヨ「ブルゴーニュ 赤 2012」(希望小売価格4450円)。

完熟した葡萄しか使わないという拘りの中で、葡萄の旨みがたっぷり感じられながらも、柔らかさもあるバランスの良い赤ワインです。

ジュヴレ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネといった有名栽培地に隣接しながら決して有名とは言えなかったマルサネ村で、他に負けない存在感を示すドメーヌ・コワイヨのクリストフ・コワイヨ氏の情熱が詰まった1本がこの「ブルゴーニュ 赤 2012」なのです。

ドメーヌ・コワイヨ「ブルゴーニュ 赤 2012」(希望小売価格4450円)

ドメーヌ・コワイヨ「ブルゴーニュ 赤 2012」(希望小売価格4450円)



◆日本

最後にご紹介するのは日本のワインです。

国際的な評価も高まり「日本のワインを見直そう」という動きが国内においても活発な日本産ワインですが、その中でも今回の試飲会で注目の1本は勝沼醸造の「甲州テロワール・セレクション 金山 2012」(希望小売価格3400円)です。

勝沼醸造の甲州種のワインはかつてフードスタジアム九州でも「ごまさば・モツ鍋に合うワイン」として紹介したことがありますが、今回おすすめいただいた「金山」は勝沼地域の中でも火山灰質の土壌を持つ金山地区の甲州種のみをセレクトして醸造された1本。
癖がないが故に一本調子になりやすい甲州種のワインでありながら、折り重なるような豊かな香りに、しっかりとしたミネラル感とすっきりした酸味。それでいて厚みも感じられる甲州種のワインのイメージが覆ると言っても良い傑作にし上がっています。

このワインを通して日本産ワインの実力をぜひお確かめ下さい。

「甲州テロワール・セレクション 金山 2012」(希望小売価格3400円)

「甲州テロワール・セレクション 金山 2012」(希望小売価格3400円)



◆次回はぜひ会場でご試飲を!

最後に。

今回ご紹介させていただいたワインは当日展示されたワインの本の1部です。
「これだけじゃ分からん!もっと知りたい!!」という方はぜひ次回の試飲会に足を運ばれることをおすすめします。

会場でご自身の業態や料理に沿ってどんなワインが良いかをモトックスのスタッフの皆さんにご相談されれば、きっと自店のお客様が満足されるワインが見つかるはずですよ。

モトックスの試飲会、次回は秋開催予定です。
詳細につきましては、このフードスタジアム九州でも改めてご紹介いたします。

 




この記事のワインに関するお問い合わせ

(株)モトックス 西日本チーム
TEL:06-6723-3135(代)




【この記事のワインを仕入れられる店舗関係者の皆様へ】
この記事に関しては印刷・コピーは自由に行って構いません。
この記事をそのままスタッフに渡せば、新しいワインの知識を共有するテキストに使えます。ぜひお役立て下さい。


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