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「株式会社COMATSU」が博多駅徒歩3分の好立地に新店舗「地下のニューコマツ」をオープン 福岡市内で6店舗目

飲食店が立ち並ぶ「はかた近代ビル」の地下1階にある「地下のニューコマツ」
地下のニューコマツ。カウンター席はバルスタイル
博多駅にある「ニューコマツ」
名物「だるまハイボール」(399円)とお通し
「タコと青唐辛子のポテサラ」(330円)
「仔羊の焼きパテ・ド・カンパーニュ」(780円)
COMATSU代表の松村氏。

商業施設や飲食店の開業が相次ぐ博多駅エリア。2017年9月13日、福岡市内に6店舗を展開する株式会社COMATSU代表・松村宗孝氏は、博多駅前に新店舗「地下のニューコマツ」をオープンした。築50年近い古い雑居ビルの地下ではあるが、博多駅南側にある筑紫口から徒歩3分の好立地。店舗面積18坪のうち約4.5坪がキッチンを占めるこの店舗には、実は大きな役割があった。

その2カ月前の今年7月、博多駅内にある立ち飲みエリア「ほろ酔い通り」に「ニューコマツ」をオープン。10坪のスペースは昼夜を問わず立ち飲み客でにぎわい、スタンディングだと最大約40名収容。月商約1000万円という脅威の繁盛店である。限られたスペースだけに調理に必要なキッチンスペースが確保できない。そこで登場するのが「地下のニューコマツ」だ。

「駅ビルでの開店準備中に舞い込んできたのが『はかた近代ビル』賃貸の話です。博多駅エリアにしては破格の家賃で、内見に行ってみると、古いビル独特のあやしい雰囲気に一目惚れしました。当初はセントラルキッチンとして使う予定で契約を決めたんです」と松村氏。

1階はコンビニ、2階以上はオフィス、地下は飲食街というユニークな物件。実際に入居してからしばらくはキッチンとして機能させていたが、「おもしろい立地なので、ここで商売をしたらどうなるだろうと興味本位で」と、急遽客席スペースを設け営業をスタートする運びとなった。

松村氏はアパレル業界を経て飲食業に転職し、地元大手の飲食グループ「小野グループ」に入社。2011年に独立して洋食ダイニング「COMATSU kitchen&bar」を開店した。店を構えたのは福岡市の中心部・天神からすぐの繁華街・大名。2号店以降も天神周辺に出店したが、雑居ビル、飲食ビル、ホテルレストランとロケーションはさまざまだ。馴染みのある天神地区から博多エリアへ。「駅ビルや商業施設への出店はまったく考えていませんでした。物件あっせん業者の熱意に胸を打たれて出店を前向きに検討するようになったんです」と、出店のきっかけを振り返る。

出店先はビジネスパーソンや旅行客など、幅広い世代がターゲットとなる博多駅ビル内の「ほろ酔い通り」。得意の洋食と居酒屋風の一品料理。昭和世代を意識したドリンクメニュー。新旧の”良いとこ取り”をした新店舗の屋号を「ニューコマツ」と掲げ、既存の系列店にはないハイブリッド業態で新しい商圏へ挑戦を挑んだ。

クラッシュアイスを入れた「かち割りスパークリングワイン」(450円)、「ザ・サントリーオールド」を使う「だるまハイボール」、芋焼酎をソーダで割った「イモパンチ」(ともに399円、メガサイズ699円)など、中高年のサラリーマン層を狙ったドリンクメニューを展開。フードには「糸島産ムール貝の白ワイン蒸し」(680円)や「仔羊の焼きパテ・ド・カンパーニュ」(780円)など同店が得意とする洋食ベースの創作料理に加え、ハイボールと唐揚げの「ハイカラセット」(500円)や「牛モツの塩煮込み」(580円)、「肉豆腐 温玉のせ」(580円)など、居酒屋を思わせる和食もラインナップする。

「地下のニューコマツ」では「ニューコマツ」のメニューをベースに、「おばんざい」をテーマにした日替わり料理を用意。客単価は2000円程度で月商300~350万円を見込む。開店前の客単価予想は1500円という松村氏にとっては“嬉しい誤算”となりそうだ。セントラルキッチンを兼ねた地下の繁盛店の動向から今後も目が離せない。

(取材=安永真由(チカラ))

店舗データ

店名 地下のニューコマツ
住所 福岡市博多区博多駅東1-1-33 はかた近代ビル地下1F
アクセス JR・地下鉄博多駅から徒歩3分
電話 092-409-6833
営業時間 17:00~23:30(L.O.23:00)
定休日 日曜
坪数客数 18坪・28席(うちカウンター6席)
客単価 2200円
運営会社 株式会社COMATSU
オープン日 2017年9月13日

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