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食に関するコンサルタント 大久保一彦
大久保一彦  日本の未来のための創業塾発起人。1965年生まれ。 サラリーマン時代に「新宿さぼてん」の惣菜店の損益分岐点を下げ多店舗化のしくみをつくる。独立後は、上場企業や大手企業の商品開発や業態開発を行う。2002年「誰も言わなかった!飲食店成功の秘密」(フォレスト出版)がベストセラーになり、小規模店舗のサポートを開始し、徐々に幅を広げていく。酒造メーカーの商品化を手伝いヒット商品の輩出、フードコーディネター講座の企画・立ち上げし、存在感ある市場シェアを獲得。著書も出版した本が順調に売れ続け、20冊を超えた。かの日本経営合理化協会のご意見番としても有名。

大久保一彦の九州飲食店探訪記 ≪絶品うどん≫うどん平(福岡市博多区)


「食の演出家」の大久保一彦は福岡市でフィーチャリングです。

今日はクライアントさんがうどん好きの私においしいうどん屋を紹介しますということで、開店前に並んでおります。

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今日はその博多のキャナルシティにほど近い『うどん平』の訪問記でごわす。

11時30分ちょっと前についた店の前にはすでに20人くらい並んでいた。
並びながら開店を待っているとほどなくシャッターがあいて、行列している人々は次々に店内に案内された。
ちょうど、席がうまったかなというところで、真ん中にひとつ空き席があり、私は先に席についた。

この店の名物は「海老天、ごぼう」らしくみんながオーダーしている。
私もその流れに便乗した。

白髪交じりの店主が淡々とうどんを茹でている。
時折うどんをあげ、一本一本感触を確かめている。
そしてうどんをあげ、〆にかかるのかなとおもいきや、また釜に入れる。
二度茹でだ。

その茹でている動きがとても感覚的であり、丁寧さを感じる。

そこに店主の母親らしき初老のちょっと腰が曲がったご婦人がうどんの盛を手伝っている。
おそらく女将さんなんだろう。
ときおり客席にいる常連し話しかける笑顔は、安心感を与える。
もちろん、我々客人だけでなく、ひたすらうどんに集中している店主にもうどんに専念するだけの安心感を与えているに違いない。

盛り込まれたうどんは私の前を通過して、トッピングを載せる。
ほとんどは海老天とごぼう天だ。
そして湯煎した大きな徳利に入ったつゆを入れて完成。
すみやかに、どんぶりはわたり、ホールでサービスに専念する女性にわたり、速やかに客席に届く。そして、端から順番に、行列した順番でなくオーダーを聞いているのに、出てくる料理は行列した順番通りに何一つ間違いなく精密にこなされている。
見事な流れである。

私は厨房をずっと眺めていた。
それはあまりにも計算されていないようでとても秩序だったオペレーションなのだろう。
淡々と各人が役割を演じながらも、“ラーメン武蔵”のようなエキサイティングさを醸し出しているからだろう。
精密な業務なのだが、エキサイティングな臨場感がある。

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さてうどん、やわらかいがもっちりしたやみつきになるうどんだ。
先日、うどん職人とヤマト製麺の機械でグルテンを増やしてもっちりさせたが、このしなやさは出せなかった。

今日は感動のランチから始まった素敵な日となった。
日々是好日 感謝合掌

うどん平
福岡県福岡市博多区博多駅前3-17-10
電話 092-431-9703

 

(当記事は「食に関するコンサルタント」大久保一彦が過去に執筆したブログ記事より九州の飲食店をピックアップして再編集したものです。 ブログ執筆日 2014年1月30日 )




大久保一彦は忙しいオーナーやシェフに代わっての勉強代行を仕事にしています。
その豊富な見識を活かしてコンサルティングをしていますが、“勉強代行業”の成果の手軽な活用法として「大久保一彦のコンサルティング会員」をおすすめしています。
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