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編集長コラム

繁盛店ってどんな店か分かりますか?


寒い日が続いていますね。
これを読まれる飲食店関係者の皆さんの中には、今週から来週にかけて忘年会のピークで忙しい方も多いと思います。
クリスマスももうすぐ。多くの飲食店が1年で一番忙しい時期に入りました。

皆さんお仕事、お疲れ様です。

 

さて、先日ある飲食店経営者の方とお話していてこんなことを尋ねられました。

「島瀬さんは、繁盛店ってどんな店か分かりますか?」

その方は私にそう質問されながら、すぐにご自身の考えを続けておっしゃいました。

「繁盛店とはお客様がお客様を連れて来られる店のことですよ」

いやいや、すごくシンプル。
そして、真実を突いています。

飲食を経営される方の多くはやはり自店を少しでも繁盛させたくて様々な努力をされています。

その時に、繁盛させることを目標にした場合に陥りがちな落とし穴が「如何にお客様を呼ぶか?」という集客中心の思考になってしまうこと。

今の時代はお客様を集客すること自体、ある程度はテクニカルに出来ます。
私自身、そのテクニックを勉強して、それを仕事にしている面もあります。
(トップページにあるフースタ集客がそれですよ)

しかし、そういうテクニックを積み重ねることで本当の意味での繁盛店が出来るかと言えば、やはりそうとは言えません。
そうではなく、「お客様がお客様を連れて来て頂く」ことを思考の中心に置くと、やることががらりと変わります。

自分自身をお客様として考えてみると、もっと分かりやすくなります。
自分だったらやはり中途半端なお店には親しい人や大切な人を連れては行けませんね。
大切な人と行くからこそ、自分が本当に良いと思ったお店を選びます。

では自分が連れて行きたいと思う良いお店ってどんなお店なのでしょう?

その答え自体は人それぞれかもしれません。
しかし、その答えをベースに自分のお店を見た時に、本当にやらなくては行けないことが見えてきます。
「繁盛店とはお客様がお客様を連れて来られる店のことですよ」
シンプルな言葉ですが、本当に奥が深い。

そして、こういう言葉をサラっと言える飲食店の経営者がいらっしゃるという事実は素晴らしいことだと思います。

O社長、素晴らしい言葉をありがとうございました。

本当にかっこいいと思います!

 

 

 




島瀬武彦島瀬モノクロ横

1971年7月20日生まれ。山口県山口市出身。学習院大学フランス文学科中退後、家業の喫茶店の2代目として飲食店経営に関わる。山口県山口市徳地という山の中の田舎の立地に苦戦する中で、神田昌典氏が主宰する「顧客獲得実践会」に参加。通販業界が使うダイレクトレスポンスマーケティングの手法を飲食店の集客に応用することで売上を劇的に改善。2004年よりマーケティング・戦略コンサルタントとして活動。2014年よりフードスタジアム九州編集長を務める。

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